私が小学校5年生の時に家を新築で建てました。
まだその家に住み始めたばかりの頃にした体験です。
私の両親は共働きだったので、小学校から帰宅すると一人でテレビアニメを見ながらおやつを食べるのが日課でした。
その日もいつものようにテレビアニメを観ていたのですが、急に家が停電しました。
私はよく分からないながらも、いつも停電した時に父がブレーカーをいじっていたのを見ていたので、ブレーカーを見てみようと思い、手が届かないブレーカーまで椅子を運ぼうとしていました。
その時、「ピンポンピンポンピンポンピンポン」とインターホンが連打され始めました。
異様に何回も押してくるのです。

私は不審者か何かが来たのかと身を固くしていましたが、鳴り止む気配がありません。
そこで、玄関にある覗き穴でこっそり確認してみようと思い立ちました。
そこで足音を立てないようにゆっくり玄関へ向かっている途中、横から「ガチャガチャ」と音がしているのに気付きました。

見てみると、玄関へ続く廊下に置いている固定電話の受話器が小刻みに動いていました。
ひとりでに動いている受話器に気付いた瞬間、私は飛び上がるようにその場から走り出し不審者がいるかもという事も忘れて外に飛び出しました。

玄関の外には誰もいませんでした。

私はそれから、怖くて家の中に戻ることができず裸足のまま親が帰ってくるのを外で待っていました。
母が帰ってきて一緒に家に入りましたが私が動かした椅子以外、何も変わりはありませんでした。
母は私が寂しくて構ってもらおうと嘘をついていると思ったらしく真面目に聞いてくれませんでした。
それからずっと、一人で留守番するのが怖かったです。

あの時と同じ事が起きたらどうしよう、とビクビクしていました。
あの出来事は何だったんだろう?と思い出してはうちには霊がいるんじゃないか、私だけ取り憑かれているのかと子供心に怯えていました。

暗い廊下や階段が怖くて、自分の家なのに落ち着いて一人で過ごせないままでした。
しかし、大人になってからこの話をある霊感のある人に話したら、その家に住み始めたばかりだったのなら、元からその土地にいた神様か霊が怒ったのかもしれないと言われて、ハッとしました。

私は家を建てる前の地鎮祭に友達と遊ぶ約束をしていた為に参加していなかったのです。
家族で私だけ地鎮祭に参加しなかったのを土地の神様に注意されたのだと今は思うようにしています。
。そう考えると不思議とあの出来事を前より怖いと思わなくなりました。