私は霊など一切見た事がありません。
見える人には見えるのだろうと思っていますが、私には縁のない話
だと思っていました。

しかし、今年の夏にそれが変わりました。
今年の夏不思議な体験をしました。

不思議という言葉を使ったのは本当に不思議な経験だった為で、
恐怖感はそれほどありませんでした。

私は間違いなく霊を見たのだと今は思っています。
私の住む街は、ものすごく田舎で私の家の周りには数件ほどの家が
ポツポツと立っている程度で、後は田んぼや畑です。

なのであまり物音もしない静かな夜が続きます。
ある日の夜、夕食をみんなで食べてからの事でした。

私はアルコールを飲んでいたので運動をしようと思い、夜10時ぐらいから
家の周りを歩こうと決めました。

家の周りは田んぼや畑などが多いですが、1周すればちょうど1キロぐらいに
なる道路があります。

私はジャージに着替えて運動靴を履いて玄関に行きました。
すると高校生になった息子がオレも一緒に行くと準備を始めました。

歩く準備の出来た私たちは小さな懐中電灯1つ思って歩き出しました。
当然家もポツポツとしかないので、灯はほとんどありません。

1キロほどの道のりの、ちょうど半分ぐらい行った所でした。
田んぼばっかりの真ん中に区画整理されている、きれいな道が
1本通っています。

その道には街灯が100メートルの間に2つほどあります。
私たちはそのきれいな道路に差し掛かる、50メートルほど前からその
きれいな道に曲がる方を見ていました。

すると黒っぽいジャージを着た中年の男性らしき人影が見えました。
こんなに遅くに歩く人が自分以外にもいるんだなぁと思っていました。

その男性と思わしき人の足取りは早く、結構な速度で歩いていました。
ただ不思議なことに懐中電灯などは持っていませんでした。

私は自分も負けて入れいられないと思い、少し歩くペース上げました。
きれいなまっすぐな道に入り、男性の影私たちより50メートルほど先に
ありました。

しかし何となく人だろうという程度で、はっきりは見えないなぁという
感じがしていました。

それからペースを上げてなんとか追いつこうと思い、早歩きで歩いて
いましたが最後までは追いつけませんでした。

そのままそのコースを2週しましたが、2週目には当然男性の姿が
ありませんでした。

私と息子が家に帰り着きました。
そして私は息子に一言言いました。

「あのオッサン早かったね。」
すると息子がこう言いました。

「お父さん、あの人街灯の下を通った時、影がなかったよ。」
と言ったのです。

何を意味するのか私はすぐに気が付きました。
良く考えれば外灯の下をその男性が時に、はっきりと男性の姿を目で
捉えた訳ではありません。

ずっと黒っぽい服がただ歩いていただけです。
夜に上から光が照らされると、多少人影が出来るのが普通です。

しかしその影がなかったという事は、この世の人物では無いという事
になるのでしょう。

私は全く気がつきませんでしたが、息子はその時から気付いていた
のだと思います。
それ以来夜遅くに歩く事はなくなりました。