中学生の頃は毎年のように祖母と旅行に行っていた自分がいます。そこでは様々な旅館に泊まったので思い出も多いです。しかし、自分が15歳くらいの頃には良くない思い出もありました。それが恐怖の心霊現象に関する嫌なものです。当時はまだ頭の回転も良くなかったので、状況を理解するのには時間が必要でした。
私は秋頃に遠くの旅館まで行くことになりました。そこには当然のように祖母がいました。祖母は様々な旅館を知っていたので常に従っている感じでした。そして、旅行に行く時になると車で出発しました。車の旅は順調に進んでその日の夕方には旅館に到着しました。私はその旅館を見て非常に古いことに気付きました。外見は何度も改修された跡があり、何世紀も前のような雰囲気がしました。祖母は歴史のある旅館の雰囲気に満足そうな表情でした。
部屋に着いてみると私は異様なものを感じました。まず、部屋のナンバーが不吉なものだったので気になりました。部屋は315号室と書かれていたので私は不 気味になりました。祖母はそういった状況にはあまり関心のない様子でした。しかし、私は当時から感覚が鋭かったので心霊現象などには気付きやすいタイプ だったのです。
その日の夜は暫く眠れない状況でした。私は風呂と食事を体験してからテレビを見て、自分を落ち着かせてから布団に入りました。しか し、電気が消されると部屋のナンバーが思い出されました。私はその数字に異様なまでに執着していたと思います。また、旅館のあまりにも古い雰囲気も不気味 さをより大きくしていました。その雰囲気はまるでヨーロッパの古い屋敷のようなものでした。自分は布団を被って眠るようにしましたが、当然のように睡魔が 来ることはなかったのです。
次第に夜も進んで辺りが静寂に包まれました。その時、私は周囲から不穏な囁き声を聞いた感覚を覚えました。その声は不 鮮明なものですがゆっくりと近づいてきたのです。また、声の塊は何度もあの部屋の不気味なナンバーを囁いていたのです。私は自分の恐怖を感じて起き上がろ うとしましたが、ここで体が硬直して命令を聞かなかったのです。その一方で不穏な声は接近してくるので、全身に汗を掻いて必死に逃れる方法を考えました。 しかし、現実は全く変化のない状況でした。
この恐ろしい体験は祖母がトイレに起きたことによって止まりました。祖母が歩いていくと私の状態は良くなり、不気味な声も直に止まったのです。今になって思えばあれは自分の心理的な状況が招いた錯覚だったのかもしれないです。