これは私が大学を卒業して、就職した時の話です。

私は田舎に住んでいて就職したのは都会だったので、親元を離れて一人暮らしをする事になりました。
私はそれまで一人暮らしをしたことがありませんでしたので、期待よりも不安の方がたくさんありました。

今までは親のお金で生活をして来ましたが、就職したからには自分の収入だけで生きて行かなくてはならなくなりました。

そこで私は少しでも生活費を安く抑えるために、家賃の安いアパートを借りる事にしました。
私はとある不動産屋さんに入り、自分が求める条件を提示して、その条件に合うアパートを探してもらう事にしました。
私が提示した条件が厳し過ぎるのか、不動産屋さんはなかなか条件に合うアパートを見つけてくれなかったのです。
しかししばらくしてから私の条件に合うアパートを見つけてくれたのです。
何故見つけるのに時間が掛かったのかと言えば、そのアパートの部屋は事故物件だったのです。
私は事故物件と聞いて最初は驚きましたが、家賃が安いから良いだろうと思い、そのアパートを紹介してもらう事にしました。
私は霊感が強い方ではないので、大丈夫だろうと思いました。
それから私はその部屋に引っ越しをして、初めての一人暮らしがスタートしたのです。

部屋に引っ越してから数日は事故物件と言う事もあり、警戒をしていました。
しかし何日経っても何も起こらないので、私は警戒を解きました。
そしたら急に変な事が起こり始めたのです。

最初は明かりが急に消えることから始まりました。
消えている時間は10秒程度なのですが、それが一日に何度も起こるのです。
私は電気の配線が傷んでるんだろうと思い、あまり気にしませんでした。
それから夜なのに窓の外が真昼のように明るくなることがありました。
私の部屋は車道に面してはいないので、自動車の光ではないのです。
また光った時に窓を開けて外を見たとしても、直ぐに暗くなってしまうのです。
それでも私はなんかの加減だろうと思い、特に気にする事もなかったのです。

その次に起こったのは音です。
床がミシミシ言うようになり、どこからともなくパチパチと音がするようになったのです。
私はそれでも事故物件だからしょうがないと思いました。

こんな事が毎日のように続いた後、ついに姿を現したのです。
私が夜中にすやすや眠っていた所、急に重さを感じたので、目が覚めてしまったのです。
そしたら私の布団の上に一人の男が乗っていたのです。
私は身動きが取れず、男を見るしかできなかったのです。
暫くしてからその男はすっと消え、私の体は動かせるようになりました。

私はもうだめだと思い、不動産屋さんに連絡して部屋を解約してもらう事にしました。
私はすぐさま別のアパートに引っ越し、それからは何も起こらなくなりました。
家賃が破格とはいえ、事故物件には住むものではないと心底思いました。