それは夏も終盤のある日、友人の家に遊びに行った時の話です。
男子二人、女子二人でゲームをして遊ぶという事で男子の家で遊ぶことになりました。
ゲームをして遊んでいても当時の私達は中学生ですぐ飽きてしまうことがしばしばあり、今回もすぐに飽きてしまいました。
そんな中学生の私達、夏といえばすることは限られてきます。
そう怪談をみんなで話そうじゃないか!ということになったのです。
一人一人あるような無いような話をしていき、最後に遊びに行ったその家の友人が怪談を話し始めました。
その内容というのが、友人の姉が修学旅行に行った時十字路の向かいの歩行者道路から人が手を振っていて、自分だと思い手を振り返すと友人に誰に手を振ってるの?と言われる話でした。
その時に友人の姉も誰になんで手を振ったのか覚えてなく不思議だったと言う話でした。
そこまで話すと友人は飲み物をとりに行きました。
怖いねーなんて話していると友人は飲み物をおぼんにのせ戻ってきます。
すると少しおかしいことに気がつきました。
台所の横に通る通路を飲み物を運びながらくる友人、壁に影が映るのですが友人がリビング中央にある机に向かってくると壁から影が消えるはずなのに友人が離れたその壁には影が残っていたのです。
その影は一瞬立ち止まる様な仕草を見せると再び歩きだし溶けるように消えていきました。
私はそれをたまたま見てしまい固まっているとどうやら話をした友人も気づいていたらしく、見たか?と私に問いかけてきます。
う、うんっと恐る恐る頷くと友人はやっぱりなーと少し小声でつぶやいていました。
そんな私達の話について行けず取り残された友人らは呆れたように、怖い話したんだから幽霊でも寄ってきたんじゃない?てか、つれてきたんじゃない?と女子の友人が言うと話してくれた友人が少し青ざめて言ったのです。
実は姉貴、修学旅行から帰ってきた後もそいつにつきまとわれてんだよ、と言いました。
話していないのに何気なく言っただけなのになぜだか当ててしまったことに当時の私達は怖くて怖くて仕方がなかったです。
それからは何故か盛り上がる事も無く帰ることになりました。
そしてこの話には後日談があります。
それは私の家にもついてきたのです。
友人の家でその影を見て一週間ほどは、見た時と同じように壁に影をうつしながら家の中を歩き回ったのです。
そして一週間後の友人もこういいました。
あれ(影)俺の家に帰ってきたぜ…と。背筋がゾッとしたのを今も覚えています。